JavaScriptとHTMLの関係

JavaScriptはプログラミング言語である。HTMLはプログラミング言語ではない。 プログラミング言語とはプログラムを作るための言語を言う。 つまり,HTMLはプログラムを作るための言語ではないのである。

では,なぜプログラムを作るためにHTMLを学ばねばならないのであろうか。 それは,JavaScriptのプログラムを作るためにはHTMLが必要だからである。

じつは,JavaScript以外のプログラミング言語を学ぶのにHTMLを学ぶ必要はない。 では,「HTMLの知識がいらない他の言語を学んだ方が楽なのでは?」と思うだろう。ところがそうではないのだ。 JavaScriptは,ほかのプログラミング言語に比べて,圧倒的に簡単に学べるからである。 確かに,HTMLを学ぶのに少し余計な時間はかかるが,それを終えてしまえば, ほかのプログラミング言語を学ぶのに比べてはるかに簡単に,しかも楽しく学べるのである。

パソコン用のウェブブラウザならJavaScriptの機能が組み込まれているので, 新しいソフトをまったく買わなくてもJavaScriptのプログラムの勉強をはじめられる。 また,ブラウザの環境と密接に結びついているため, ブラウザの機能を拝借して,プログラムらしいプログラムを手軽に作成できる。 ほかの言語だと,その言語を使えるようにする ― 処理系を準備する ― だけでも初心者にとっては一苦労, さらにウィンドウを開いてボタンなどをきれいにレイアウトしてなどというところまでには何日も, いや何ヶ月も勉強しないと到達できない。 しかし,JavaScriptならば「始めたその日のうちに」というのも決して無理な話ではない。