DHC翻訳若葉荘「本日の講義」
実務翻訳家 武舎先生って、どんな人?
■先生は、もともとコンピュータ分野でお仕事されてるんですよね?
はじめてコンピュータに出会ったのは、大学4年のときです。英語も好きで、3年生まで言語学を専攻していましたが、コンピュータの講義がすごくおもしろくて、途中で転科してコンピュータをやることにしました。大学院でソフトウェアの研究をして、そのあと小さなソフトウェアベンチャーに就職しました。そこで機械翻訳ソフトの開発をやりましたが、もっと研究をしたくなって、1年で会社を辞めて、また別の大学院に入ってアメリカに留学。実は結婚してアメリカに行ったので、新しい生活が二つ同時にはじまってしまって、結構大変でしたね(笑)。
アメリカでも機械翻訳の研究をしましたが、だんだん「モノをつくりたい」という内なる欲求が出てきて、日本に戻りました。自分は研究者というよりも、みんなに使ってもらえる製品を作りたいので、翻訳と兼業でソフトの開発を続けています。今も夢のソフトの開発中ですよ。
■いつから翻訳をはじめたんですか?
日本語教師をやっていた家内が、日本に戻って翻訳をやり出したので、最初は個人事業でコンピュータ関係の翻訳を2人で始めました。そこからですね、僕自身が本格的に翻訳をやり出したのは。僕が大学大学院を出てからその後は会社組織にして、翻訳とソフト開発をやっています。
はじめは実務翻訳だけでしたが、「本を訳しませんか」という話があり、最初に訳したのが『マッキントッシュ物語−僕らを変えたコンピュータ』というノンフィクションです。それこそ『プロジェクトX』みたいで、結構おもしろかったんです。この話をいただいたときは嬉しくて、もうじき出版っていうときは「交通事故に遭わないようにしなきゃな」なんて思っていました(笑)。
■DHCの通信講座でテキストも書いていらっしゃるんですよね?
DHC通信講座「英日コンピュータコースADVANCED」は、仕事で翻訳を手伝っていただいた方の縁でテキストを執筆しました。この講座では、内容を理解して自分の言葉で訳出することを一番に強調したつもりです。
私の場合は、まずコンピュータソフトの開発があって、そこから翻訳の世界に入ったので、これからコンピュータ翻訳の勉強をされる方とアプローチが違うとは思います。でもやっぱり、専門分野を持つ努力はしたほうがいいと思います。プログラムに関係した本やマニュアルを訳すなら、ある程度プログラムについて学んだほうが、感覚的にいい訳ができますし、発注側の評価も上がると思いますよ。
■いつもカンフーをやってるんですか?
(武舎注:このメルマガのイントロに私が「カンフー」の服を着て変な格好をしているという話があったのです)
いえいえ。だから、違いますって。カンフーじゃなくて、気功なんですよ。だからいつもこの服を着ているんです。
プログラミングは論理の世界ですが、アイデアがわくのは直観です。だから、根は理系だと思いますが、感覚的な要素もすごく好きですね。
気功は10年ほど前に少しかじったのですが、本格的にはじめたのは、半年前からです。まだ修行中なのであまりえらそうなことは言えませんが……、押したり触ったりしていると、なんとなく人の痛いところがわかるようになりました。そのうち気功師としても開業して、気功と翻訳とソフト開発の三足のわらじもいいかなあ、と半分本気で考えています(笑)。
■この「翻訳若葉荘」で行われる最初の講義は、12/19(金)ですよね? どんな内容の講義なんですか?
う〜ん……。ナイショです。ほんとは、今考えてるところなんです(笑)。
機械翻訳の話とか、最初にどうやって翻訳の仕事を始めたかっていう話、最初の訳書を出すまでの話、コンピュータ分野の翻訳に欠かせないWEBの話なんかもいいかな〜、と思って……。まだ、迷ってます。当日までお楽しみに。
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