2章 応答性の高いウェブアプリケーション
スクリプトの実行が長すぎると判断する基準
原著p. 12から参照されている「What determines that a script is long-running?(スクリプトの実行が長すぎると判断する基準)」の日本サマリーです。
- IEの場合 — JScriptのエンジンが実行した文の数(Internet Explorer 4.0 以降ではデフォルト値 5,000,000 がセットされている。この値は Internet Explorer の内部処理で扱われる値であり、スクリプトのステートメント数とは異なる)。 。この数値はレジストリの設定によって変更可能。詳細はマイクロソフトサポートオンラインの「スクリプトのタイムアウトを設定する方法」にある。
- Firefox — スクリプトエンジンがコードを連続して実行している時間。デフォルトでは10秒。about:config でdom.max_script_run_time の値によって変更可能。詳細はDom.max script run time(英語)を参照。
- Safari — スクリプトエンジンの実行時間によって決定する。WebKitのソースコードを見たところ、デフォルト値は5秒である模様。
- Chrome — きちんとは把握できなかったが、時間で指定できるようで10秒に設定されている模様。
- Opera — 実行時間の制限はない模様で、1分程度実行し続けることもある。ただし、ブラウザ自体が応答しなくなることはない。
IEがJavaScriptの実行速度が遅いことが多いので、応答性を試すにはまずこれで実行してみるのがよいであろう。
WindowsとMac OS Xでプロセスのメモリ使用量を測定する方法
原文p. 18の下から10行目で参照されている http://blog.pavlov.net/2008/03/11/firefox-3-memory-usage/ のMeasuring Memory Useのサマリーです。
- Windows Vista — タスクマネージャの"Commit Size"
- Windows XP — タスクマネージャの"Commit Size"でわかるが、Vistaの場合と意味が違い、アプリケーションによって確保されたメモリサイズが表示される。
- Mac OS X — アクティビティモニタが使えるが、XPと類似性のある問題がある。
- Linux — madvise()をサポートする。ps と top も使える。