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マイクロインタラクション    Dan Saffer著    武舎広幸+武舎るみ訳

賞賛の声

久方ぶりにデザイン関連で「最高!」と思える本に出会えた。デザインに携わって20年。若手デザイナーから「こんなものを作り上げてみたいんです」といったような「壮大な夢」を語られることも多い。デザイン関連の本も大半が大きな視野に立って書かれており、細部を巧みに処理するための「基本」なら誰もが十分知っているという思い込みに基づいて書かれている。しかしそれが誤りであることは実社会ですでに証明済みだ。午後のひととき、口やかましいインタラクションデザイナーたちを引き連れて街を歩いてみてほしい。そうすれば世界中のデザイナーが細部についての認識を改めるべきことを裏づける指摘をいくらでも聞けるはずだ。
この本そのものについて言えば、驚くほど一貫性に富んでいる。簡潔で構成もよく、才気あふれる本だ。顕著でおもしろい実例を多用しているおかげで著者の主張がストレートに伝わってくるし、筆致も鋭く歯切れがよい。さらに、ちょっとおどけた「頑固者」の視点もほどよく混じっているので、読みながらしょっちゅうニヤリとさせられた。
——スコット・バークン(『イノベーションの神話』および『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』著者)


待望の書が出た。インタラクションデザインを俎上に乗せ「アトム」のレベルで分析するコツが学べる、思慮と洞察に満ちた簡明な本を、私は長いこと待ち続けていた。『マイクロインタラクション』はまさにそうした本だ。
——ジャレッド・スプール(User Interface Engineering 創設者兼CEO,『Webサイトユーザビリティ入門』著者)


いまや一般人が日々、種々雑多な電子機器に接する時代になった。すばらしい使い心地を実現し、こよなく愛される製品を生み出すには、単純明快なインタラクションが不可欠、という時代になったのだ。そんな時代のデザイン関係者にとって『マイクロインタラクション』は必須の手引書だ。
著者はこの本で「認知的ウォークスルー」の手法をさらなる高みへと導いた。システム全体よりも、瞬間、瞬間に心を砕いてデザインすることの強みを例証し、インタラクションを定義するための新たなモデルを創造したのだ。
業界用語を乱発したりすることのない読みやすい本で、参考資料としてもすこぶる有益だ。数々の重要な指針と、それを裏打ちする実例を紹介している——するべきこと、してはならないことを教えてくれる有用で広範な実例だ。どのページを読んでも必ず得るものがあり、再読すれば、また新たに得るものがある。この本自体、本文で紹介されている指針を生かして書かれている。取っつきやすく、それでいて必要に応じてより深い知識の得られる本なのだ。
——ケビン・フォックス(Google Gmail担当デザイナー)


「家電製品や情報機器を使って日々行うインタラクションのために、ささやかな『心地よい瞬間』を実現する手法や技術」——このテーマはIT業界では過小評価され、論じられることもあまりない。しかし著者はあえてこれを取り上げ、非常に読みやすく内容の濃い本を書き上げた。インタラクションをひとつひとつ改善することによって自分のアプリやサイト、サービスの好感度や実用性を高めたいと望むデザイナーやプログラマーにとっては必読の書だ。
——ロバート・ラインマン(IxDA 創設者兼CEO,『About Face 3』著者)


マジシャンの中のマジシャン、ダリエル・フィツキーはかつて「マジックでは細部もパフォーマンスも大事なのです」と語っていた。このことはインタラクションデザインにも当てはまる。微妙で味わい深い「瞬間」を積み重ねることによって、ユーザーに「イリュージョン」を見せるのだ。この本はそうした「微妙で味わい深い瞬間」を覗き込む拡大鏡を磨く上質な布のようだ。単なる「ユーザーインタフェース」ではなく「ユーザーイリュージョン」とでも言うべきすばらしいデザインをものにするコツを丹念に紹介、解説してくれる。あらゆるメディアのUI関連のデザイナーや開発者に、ぜひ読んでもらいたい。
——ビル・スコット(PayPal)


インタラクションについて、これほど詳細に掘り下げて解説してくれる本はこれまでになかった。インタラクションデザインに関して私がこれまでに読んだ中でも特にすぐれた本だ。弊社のデザイナーや製品管理者にも読ませて、読んだ内容を私に説明させようと思う。
——クリスチャン・クラムリッシュ(CloudOn)