さよなら、インタフェース —— 脱「画面」の思考法
過去10年間でもっともシェアされたデザイン系ブログ。待望の日本語版登場!
訳者あとがき
何にでも画面をくっつけてUIで操作させれば、それで一件落着、デザイン的にも時代の最先端を行っている。そう信じて疑わない企業や開発者は多い。ユーザー側も、そんな製品を考えなしに日々使い、いいと言う者が大勢いるから、右へならえで珍重し、得々としている。
こんな風潮を嘆き、「おい、今の世の中、なんか変だよな? なんとかしなくちゃな?」と呼びかけているのがデザイナーのゴールデン・クリシュナだ。そしてもともとはブログだったものを加筆修正して一冊にまとめあげたのがこの本。「そんなの理想論さ」と一蹴されたりバカにされたりと、風当たりは強いらしい。でも著者は「いいものはいいのだ」を貫き通し、(訳者泣かせの)卑近な例やジョークや下ネタ満載の「クリシュナ節」で世に改革を迫る「ピエロ役」を自ら任じる。全米各地で開催されているカンファレンスでも積極的に発言。日本でのトークも要請があればいつでも喜んで、と意気盛んだ。
「思い込み」「惰性」「習慣化」「鵜呑み」が改善や進歩の足かせになっていることは、べつにUIでなくとも珍しくない。ひと息ついて「え? あ・・・そうかも」と我が身を振り返ったって損はなかろう。まずはご一読を。「おお、たしかに!」と感じるところもきっとあるはず。アナタの製品を根本から変えてしまう発想に出会えるかもしれない!
お知らせ
- 更新情報 ―― 書評(2018年5月20日)
- Kindle版の発売が開始されました(2015年10月14日)
内容のご紹介
その他
関連書
次の本もおすすめです! サポートページで内容をご覧ください(多くはサンプルをお読みいただけます)。
- 『マイクロインタラクション —— UI/UXデザインの神が宿る細部』 —— 視点がよく似ているように感じる本です。ひと言で言うと、「些細な部分が重要」というメッセージ
- 『iPhoneアプリ設計の極意 —— わずタップしたくなるアプリのデザイン』 ── 著者の発想に感動しながら訳しました。面白かった。iPhone以外の方にもおすすめ!
- 『インタフェースデザインの心理学』 —— デザインに長年携わってきた心理学の学位をもつ著者が、最新の心理学研究の成果を読みやすく、わかりやすい読み物にまとめてくれた本
- 『UIデザインの心理学 —— わかりやすさ・使いやすさの法則 』 ── 人間の心理学的特性を分析し、それに基づき具体的なデザイン手法を紹介
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